【ズートピア】

ずーとピア
©Disney

監督
バイロン・ハワード
リッチ・ムーア
ジャリッド・ブッシュ
公開日 2016年4月23日
上映時間 109分

☆4.7(5点満点)

動物たちが高度な文明社会を築いた世界「ズートピア」を舞台に、ウサギの女の子ジュディが夢をかなえるために奮闘する姿を描いたディズニーアニメーション

最近のディズニー映画は本当にすごい!面白くなかったという人はいないんじゃないですかね?
まずこの作品は監督3人、脚本7人で製作され、それをまとめてひとつの作品としている。そこからブレイントラストという方法で様々なメンバーが意見を出し合いブラッシュアップ。この時点でもうディズニー凄いですよね!

舞台は人間のような文明を築いた動物達が暮らすズートピア
この街には50種類もの動物が暮らし、その動物の特徴を捉え様々なギミックが用意されているのだが、これを見てるだけでワクワクする
無題

サイズ感の違う扉を用意した電車
無題3
キリンに優しいジュースバー
無題2
今回はそれぞれの毛並み表現にもこだわり、キリンの毛で920万本!脱帽です

肉食と草食動物が仲良く暮らすまさに動物達の理想郷なわけですが、この映画のテーマは

差別と偏見

映画によってはわかりにくいメタファーも多くありますが、これは誰が見てもわかりやすく、そして誰の心に突き刺さるでしょう
本当にシビアな問題でこれを題材にするには非常に難しいはず、それをこんなに分かりやすく、面白く、かわいく仕上げている。

様々な人種が暮らすアメリカのメタファー、アメリカ人が見るとよりわかりやすい物語になっているようですが、映画評論家の町山智浩さんの解説を一部抜粋しておきます。

・羊の毛を触る→アフリカ系のアフロヘアを触るのはご法度
・店側はお客様へサービスをしない権利があります→以前態度の悪い客や汚い格好の客にはサービスをしないという張り紙が度々問題になっていた
・同人種で使うと仲間となる言葉を、他の人種に言われると奴隷となるような言葉がある→うさぎにかわいいと言っているシーンで、それは言わないほうがいいよと言い返している
(日本語吹き替えだとこのシーンは見た目で判断しないほうがいいよとニュンスが変わっている)

と、日本人が見てもただの会話にしか見えない部分も、実は差別的要素が多く入っていたりブラックジョークだったりします。それを知って見るとより面白くなるのではないでしょうか?

日本人だから○○
中国人だから○○
男だから、女だから・・・

子供が見れば差別はいけないんだ、となんとなく感じれるでしょうし、大人こそもう一度先入観をなくして見方を考えなきゃいけないと感じるでしょう

しかしそんなことは見てればなんとなく感じれます。深読みしなくても
・世界観が面白い
・動物達がかわいい
・刑事もの、バディものとして楽しい
これだけでも十分面白いです!

警察官になって夢を叶えた主人公、うさぎのジュディがズートピアで起きた肉食動物の失踪事件の真実とは一体なんだったのでしょう?

家族、カップル、子供から大人まで間違いなく楽しめる作品です。
是非是非劇場で!

【シビルウォーキャプテンアメリカ】

シビルウォー

(C)2016 Marvel All rights reserved

監督 ルッソ兄弟
キャプテンアメリカウインターソルジャー
アントマン

4.4 (5点満点)

マーベルコミック原作「キャプテン・アメリカ」シリーズの第3作。マーベルヒーローが集結した「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」後の物語となり、キャプテン・アメリカとアイアンマンという「アベンジャーズ」を代表する2人のヒーローの対立を描く

純粋に面白い!ワクワクが止まらなかった
マーベル原作ファンの間でも人気が高いストーリーらしいが
いや本当に面白かった

何故ヒーロー同士が戦わなければならなくなってしまったのか?

ストーリーを簡単に要約すると、力を持ちすぎたヒーロー達は世界を救う為とはいえ、色々なところで暴れ放題!視点を変えればそれに巻き込まれて死んでしまった一般人がいる
強大な力をコントロールする力がない。故に政府の管理下に入れ、という話で揉める
少し前に公開したスーパーマン対バットマンも似たようなストーリーでしたが

通常ヒーロー達が戦うことになる場合
・お互いに何か誤解をしている
・悪に対して洗脳されている

等が原因となり、結局最後は共通の悪を共闘して倒すというのが定番ですが本作はそんな単純じゃない
各ヒーローには戦うはっきりとした動機があるから、どちらが正しいとも言えない
しかもアベンジャーズで積み重ねてきた背景がそこにある為、奥深さもある

ここがこの作品の面白いところ!
正直アイアンマンだけで言えば今作がマーベルシリーズ6作目
大好きなヒーローですが鮮度はなくなっていました

 

しかし去年公開したアントマン参戦
アントマンb
急に現れたブラックパンサー
ブラックパンサーaed5d

予告の登場で大盛り上がりしたスパイダーマンスパイダー万lt

この新規参入が初期メンバーとの絡みを一気に新鮮にしてくれた!
仲間同士の戦いは重い内容ですが、そこに軽口を叩きまくるスパイダーマンが本当にいい仕事してました

序盤・中盤・終盤と全てに見所を作っており
しかも各キャラの持ち味を十分に発揮
特に中盤の飛行場での12人入り乱れての戦いは面白いのなんのって
これだけキャラがいる中でバランスとりながら魅せるのすごくないですか?
様々なキャラクターのマッチアップは夢の対決そのもの
主役張れるキャラが5人いるんですよ!
各作品のサブキャラも大活躍で申し分ない

 

是非IMAX3Dでご覧ください!

 

これだけは抑えておけ!
キャプテンアメリカウインターソルジャー
アベンジャーズエイジオブウルトロン

この2作品は見ておいたほうが大いに楽しめます

【ちはやふる下の句】

ちはやふる下の句

© 2016 映画「ちはやふる」製作委員会 © 末次由紀/講談社

監督 小泉 徳広
タイヨウのうた
ガチ☆ボーイ

広瀬すず主演で末次由紀の大ヒットコミックを実写映画化したちはやふる2部作の後編
上の句がめちゃくちゃ面白くて高評価でしたね。さて下の句は・・・
ジャンルが一気に変わったという印象。上の句はアクション要素強めで、下の句はドラマ的要素にシフトしたといったところ。上の句面白すぎたから、その期待値のまま行くと危険ですよ
とにかく一貫して
個VSチーム
カルタに一人で向き合ってきたものと、仲間と団体戦を通して向き合ってきたもの、どちらが強いのか?

人と人との繋がりを様々な視点からわかりやすく描いてくれてます。というか親切過ぎる。それだけ前振りあればその台詞喋らなくても伝わるから!べらべらと説明過多なのは残念
ちはや達と相反する個の代表が今回登場する現クイーン若宮詩暢
「団体戦なんかお遊びやったって全員に伝えたるわ」
なんてことを予告で言っていますね
カルタとの向き合い方はもちろん、人からどう見られても気にしないあたりも個の強さを象徴してますね

前作から同様、ちはやふるの面白いところは句の意味と感情がシンクロしていく部分ですが、今回のちはやふるの意味からの演出はかなり熱かった
黒板演出は今回も健在、やっぱり青春学園ものは学校のアイテムをうまく活用してなんぼ、吹奏楽部のシーンも面白かった
相変わらず肉まん君絡みの笑いの演出は面白かったし、机君もいい味出してて上の句と比べると多少盛り下がった感はあるがそれでも十分面白かったです!

最後のシーンは老けてた方がよかったな、続編も決まったし楽しみに待ちましょう!
ここを見て欲しい!
ラストの試合は漫画やアニメを見ているような正に実写版!という感じ
BGMが仕事し過ぎている

【アイアムアヒーロー】

アイアムヒーロー

©2016映画「アイアムヒーロー」製作委員会 ©2009花沢健吾 小学館

監督 佐藤 信介
GANTZ
図書館戦争
退屈だけど平和な日常が、ある日突然、衝撃のサバイバル・ワールドに変貌する! そんな現実世界と地続きのパニック、花沢健吾の累計600万部超の人気コミック「アイアムアヒーロー」が、佐藤信介監督の手でついに完全実写映画化。
(公式サイトより抜粋)

 

海外でも評価を受け色々受賞している作品ですが
かなり衝撃的で凄かった!
まず日本の映画でここまでゾンビ映画を正攻法で作れることに感動。

15禁だけあってかなりグロいシーンが多かったので、まずハートが弱い人にはおすすめしません
結局血が出ないような演出にしてしまうと、恐怖感が半減してしまうので、この映画にグロさは必然と考えるべきと思います。

ゾンビことZQN達の動きがかなり気持ち悪く、人間離れした動きが凄まじい!この辺はGANTZで出てきたキャラが活かされてるように感じる。どこから急に現れるかわからないZQN達に、突然襲われる瞬間はホラー映画顔負け。序盤に大泉洋がアパートのドアについているポストから部屋を除いているシーンは怖かった!何回かカラダがビクってなりました。

また主人公の盆暗っぷりに大泉洋がはまっていて、そこにコメディ要素がきれいにシンクロ、結構笑えます。これはイケメンをキャスティングしてたら失敗していたことでしょう。
有村架純が見せる笑顔が相当かわいかった!完全に打ち抜かれた

ここからは残念に感じた部分ですが、一人一人の背景の描き方が薄く、いまひとつ感情移入がしにくい。後半のアウトレットシーンが長く、もう少し展開があっても良かった。

ストーリー等気になる部分はいくつかあったものの、このゾンビ映画は見ておいて間違いありません。衝撃的なZQNを是非劇場で!

見どころ
・個性的かつ人間離れしているZQNの動き
・緊張感の中にバランスよく入っている笑いの要素
・有村架純の笑顔