X-MENとは

今回はX-MENアポカリプス公開ついでに簡単にですがX-MENについて綴ってみます。X-MENが好きな人には結構当たり前の話ですが

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黒人差別問題
一言で表すとアメコミのヒーロー集団なのですが、日本でヒーローと聞くと強くてたくましい、正義感があって悪を倒す、そんなイメージが強いですがX-MENは
「差別」
この要素が大きなテーマ。
黒人が人権を勝ち取ろうとしている時とんでもない差別を受けていた時代に生まれた漫画がX-MEN。またユダヤ人がナチスに虐殺されていたこともあり、自分がユダヤ系と知られるといつ殺されるかわからない。自分が何者であるか隠す。X-MENにはミュータントと呼ばれる突然変異によって特殊な能力を得た人が存在します。人と違う、差別の対象となることは避ける、ミュータント達が自分の能力を隠すことは、ユダヤ人のメタファーなのです。そしてX-MEN原作のスタンリーさんもユダヤ系アメリカ人。

X-MENメインキャラクターの二人
黒人の弾圧を武力をもたず訴え続けたキング牧師
=プロフェッサーX
武力をもって戦おうとしたマルコムX
=マグニートー
がモデルというのは有名な話
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マイノリティ問題
もともと差別の問題は黒人やユダヤ系が元という話をしましたが、今は現代的な問題が沢山散りばめられています。ミュータントは人の気持ちが読めたり、見た目が変わって力が強くなったり、空を飛んだりetc
実際リアルにこんな人がいたら皆様はどう思うでしょうか?怖い、危険、気持ち悪い、何するかわからない、色々感じると思います。
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実は映画X-MENシリーズの監督、ブライアンシンガーは自分がバイセクシャルであることをカミングアウトしています。世間ではまだまだ認められているとは言えないでしょう。X-MENのヒーローが能力を隠すことには、性的マイノリティのメタファーでもあります。そんな自分の気持ちを隠して生きていくのか、はたまた本当の自分自身を受け入れ堂々と生きていくのか、そんなメッセージも見所のひとつです。
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ケネディ大統領暗殺の影にはミュータントがいた
X-MENシリーズは実際の歴史の登場人物が出てくることがしばしばある。アウシュビッツ、ケネディ暗殺やキューバ危機、その歴史の背景に勝手にミュータントがいたことにしてストーリー描かれている。ノンフィクションの歴史に、フィクションのヒーローが絡むのも面白い要素のひとつです。
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共通の世界
意外に知られていないですが、日本では各マンガの世界が独立しているが、アメコミのヒーロー達は同じ世界にいることがほとんどです。大人の事情(配給会社の違い)で映画のMARVELとX-MENは似て非なるものみたいな感じですが、実際はクロスオーバーします。バットマンやスーパーマンはDCコミックといって少し別になりますが。
映画でもアベンジャーズ、X-MEN、両方にクイックシルバーというキャラクターが存在している。
今後も色々なクロスオーバー作品が登場するでしょうから、皆さんの推しメンを見つけてみてはいかがでしょうか?
マーベル
何人いるんだか
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これでほんの少しでもアメコミに興味を持って頂けたら幸いです。

【ズートピア】

ずーとピア
©Disney

監督
バイロン・ハワード
リッチ・ムーア
ジャリッド・ブッシュ
公開日 2016年4月23日
上映時間 109分

☆4.7(5点満点)

動物たちが高度な文明社会を築いた世界「ズートピア」を舞台に、ウサギの女の子ジュディが夢をかなえるために奮闘する姿を描いたディズニーアニメーション

最近のディズニー映画は本当にすごい!面白くなかったという人はいないんじゃないですかね?
まずこの作品は監督3人、脚本7人で製作され、それをまとめてひとつの作品としている。そこからブレイントラストという方法で様々なメンバーが意見を出し合いブラッシュアップ。この時点でもうディズニー凄いですよね!

舞台は人間のような文明を築いた動物達が暮らすズートピア
この街には50種類もの動物が暮らし、その動物の特徴を捉え様々なギミックが用意されているのだが、これを見てるだけでワクワクする
無題

サイズ感の違う扉を用意した電車
無題3
キリンに優しいジュースバー
無題2
今回はそれぞれの毛並み表現にもこだわり、キリンの毛で920万本!脱帽です

肉食と草食動物が仲良く暮らすまさに動物達の理想郷なわけですが、この映画のテーマは

差別と偏見

映画によってはわかりにくいメタファーも多くありますが、これは誰が見てもわかりやすく、そして誰の心に突き刺さるでしょう
本当にシビアな問題でこれを題材にするには非常に難しいはず、それをこんなに分かりやすく、面白く、かわいく仕上げている。

様々な人種が暮らすアメリカのメタファー、アメリカ人が見るとよりわかりやすい物語になっているようですが、映画評論家の町山智浩さんの解説を一部抜粋しておきます。

・羊の毛を触る→アフリカ系のアフロヘアを触るのはご法度
・店側はお客様へサービスをしない権利があります→以前態度の悪い客や汚い格好の客にはサービスをしないという張り紙が度々問題になっていた
・同人種で使うと仲間となる言葉を、他の人種に言われると奴隷となるような言葉がある→うさぎにかわいいと言っているシーンで、それは言わないほうがいいよと言い返している
(日本語吹き替えだとこのシーンは見た目で判断しないほうがいいよとニュンスが変わっている)

と、日本人が見てもただの会話にしか見えない部分も、実は差別的要素が多く入っていたりブラックジョークだったりします。それを知って見るとより面白くなるのではないでしょうか?

日本人だから○○
中国人だから○○
男だから、女だから・・・

子供が見れば差別はいけないんだ、となんとなく感じれるでしょうし、大人こそもう一度先入観をなくして見方を考えなきゃいけないと感じるでしょう

しかしそんなことは見てればなんとなく感じれます。深読みしなくても
・世界観が面白い
・動物達がかわいい
・刑事もの、バディものとして楽しい
これだけでも十分面白いです!

警察官になって夢を叶えた主人公、うさぎのジュディがズートピアで起きた肉食動物の失踪事件の真実とは一体なんだったのでしょう?

家族、カップル、子供から大人まで間違いなく楽しめる作品です。
是非是非劇場で!